大阪のボイストレーニング～腹式呼吸は必要ないの？

レッスンにお越しになられる生徒さんから、

 

『腹式呼吸がなくても歌は歌えるって聞いたことがありますが、それって本当ですか？』

 

といったご質問をいただくことがあります。

 

　●声量を求めない

　●喉を傷めにくい

　●他人にどう聴かせるかは気にしない

 

といった場合は、極端ではありますが、腹式呼吸をしなくても歌うことはできます。

 

また、歌われる方ご本人さまの自覚部分として、

 

　●普段から息を止めてしまうクセがある方

　●緊張しやすい方

　●首や肩が凝りやすい方

　●喉を痛めやすい方

　●喉声な方

　●血圧の高い方

　●滑舌が固い方

 

そして、ボイストレーナーからのチェックポイントとして、

 

　●喉の筋肉が固い

　●舌が固い

　●顎が固い

　●首凝り

　●肩凝り

　●内臓の冷え

　●身体のどこかが固い

　●立ち方が悪い

　●腹式呼吸だけすれば良いと思っている

　●腹式呼吸を意識しすぎて力んでしまう

 

以上に該当される方は、腹式呼吸よりすべきことがありますので、一旦腹式呼吸が必要ない、という意味ではイエス、になります。

 

声を出すときには、腹圧、呼吸筋、喉回りの筋肉、首肩回りの状態、声帯の状態、口内鼻腔の状態、そういった全体バランスを整えていくことが大切になります。

生徒さんのレッスンをしていても、こういった項目が見受けられた場合、その状態で腹式呼吸だけをしていても改善しませんので、他の原因を見る必要があります。

 

にもかかわらず、腹式呼吸にフォーカスしてしまいますと、更に喉を痛めてしまったり、酷い時には喉を潰してしまい、音域低下、喉が弱いから歌手には向いていない、といったメンタル低下に繋がることにもなりかねませんので、丁寧にバランスを整えていくことが大切です。

 

正しい声帯の震わせ方、正しい息の流れ、口内の筋肉の支えなどの全体バランスを理解していくと、正しく体幹を使えるようになっていきます。